2024年12月31日
12月28日からパブリックコメントが始まりました。
お子さんがいらっしゃる方、教育に関わる方、教育に関心のある方、ぜひこの案を読み、パブリックコメントにご参加ください。
1月28日(火)までです。
1か月あるからあとでやろうと思っていると、けっこうあっという間に締め切りになりますので、ぜひこの年末年始のお休みで皆さんに取り組んでいただきたいと思います。
この案の中で一番大きな問題は、大きな方針として「一定の集団規模を確保する学校づくりの推進」が定められること、そして柏市の独自基準で「大規模校を容認」どころか、「大規模校を推進」していくことです。
柏市未来につなぐ魅力ある学校づくり基本方針(案)
■望ましい学校規模
小学校:1学年あたり3学級~4学級(学校全体では18学級~24学級)
中学校:1学年あたり4学級~6学級(学校全体では12学級~18学級)
義務教育学校:学校全体で30学級~42学級
学校教育法施行規則
■国が定める標準学校規模
小学校:1学年あたり2学級~3学級(学校全体では12学級~18学級)
中学校:1学年あたり4学級~6学級(学校全体では12学級~18学級)
義務教育学校:学校全体規模で18学級~27学級
どんなに小さな規模になっても、その地域に学校がある価値は大きいはずですが、今回の基本方針案は、「望ましい学校規模」より小さな学校を統廃合していこうとする方向性が示されています。
大規模校での勤務を経験した教職員は、口を揃えて「大規模校は適正規模より運営が大変」と言います。
春に教育委員会が実施したアンケート結果からも、教職員が大規模校を望んでいないのは明白です。
特に問題なのは、「義務教育学校の望ましい規模」です。
国の定める標準学校規模を大きく超過した規模を「望ましい」とする案になっています。
そもそも義務教育学校の規模については、教育委員会職員もろくに調査していないし、教育政策審議会でもちゃんと議論していません。
それどころか、委員の一人が「小中学校の規模が妥当でも、その学級数がそのまま義務教育学校に適用されることには疑問を感じる。視察した八千代市立阿蘇米本学園は1学年2学級で構成され、バランスがよいと感じた。義務教育学校についてはもっと小さい学校があっても良いと思う。」という旨の意見を述べていますが、この意見に関しては完全に無視されています。
学校の規模については「本編(案)」の22ページから記載してありますので、この辺りを重点的にチェックいただけると嬉しいです。
ぜひ皆さん、パブリックコメントへの参加をよろしくお願いいたします。
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